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笑って、泣いて、介護して!: 終わりの見えない介護に希望の光を見つける! Kindle版
佐藤 真知子 (著) 形式: Kindle版
5.0 5つ星のうち5.0 (4)
著者が30年以上にわたり経験した認知症介護の壮絶な現実を綴る。
医療機関の冷たい対応、社会の無理解、孤独な闘いの中で、それでも家族の尊厳を守るため奮闘する姿を描く。
つらいこともあるけれど、その中で見つけた小さな幸せや気づきを、同じ想いを抱える人へ届けます。
同じ境遇の人々へ、リアルで生々しい体験談で共感と希望を届ける一冊。
介護の現実を知るための「介護に携わるすべての人への共感と支え」の作品。
私は二〇代の頃から、人生の半分以上の時間を実親の介護をしています。
父が認知症を発症したのは、私がまだ夢も仕事も抱えていた若い頃です。
一人っ子の私は、親の介護が最優先となり、自由も、夢も諦めざるを得ませんでした。
友人との旅行も、ちょっとした飲み会やご飯を食べに行く事すらできない時もありました。
20代の私には、周りの同世代の友人達が当たり前のように楽しむ生活はなく、
介護が中心の生活が日常となっていきました。
ですが、介護生活は想像以上に壮絶な戦いでした。
父の認知症が進行し、幾度となく医療機関や役所の窓口に足を運びました。
しかし、その対応は本当に冷たいものでした。父がまだら認知症の症状を見せ始めた頃、
ある医師から父は
「あなた頭がおかしいんだよ!ボケてるんだよ!」と罵声を浴びせられたことがあります。
立ち上がった医師が父に指をさし、怒鳴ったその瞬間、父は怯えたように肩を丸めて小さくする姿に
医師にも同じように罵声を浴びせたくなる気持ちをこらえました。
何の診察もしてもらえなかったのに、診察代だけは支払って帰ったときの虚しさは、
医師の顔もやりとりも今でもはっきりと記憶しています。
相談に行った役所でも、「そういうものだから」と突き放され、頼る場所がどこにもないと絶望感すらおぼえました。
介護は、ただ肉体的に大変なだけではありません。心も蝕まれていきます。
父の人間としての尊厳を守るために、私は役所や医療機関の上層部にも真っ向から立ち向かいました。
頼る人、頼れる人がいない、誰を信頼していいのかもわからない。
いつどんな場面でも自らが矢面に立って第一介護者として理不尽な事と戦う戦闘態勢は常にありました。
自分が倒れるわけにはいかない。母も高齢で、負担はかけられない、
そんな日々を繰り返しながら、「私が負けたら家族が終わる」と自分に言い聞かせて鼓舞奮闘して
前に進むしかありませんでした。
この本には、私が三〇年にわたり経験してきた介護生活の一部のエピソードを詰め込みました。
読んでいただく中で、もしかすると「ああ、自分と同じように、こんな思いで生きてきた人がいるんだ」と
感じていただけるかもしれません。そして、その気づきが、
少しでもあなたの心を軽くするきっかけになることを願っています。
私が介護を始めた30年前と今は時代が違います!
介護者やその家族は、どうしても孤立しがちです。
周囲の理解がない中で、自分だけが追い詰められていくような感覚を抱く方も少なくないでしょう。
でも、あなたは一人ではありません。この本を通じて、
介護生活の中で少しでも心が軽くなる瞬間を見つけていただけたらと思います。
そして、壮絶な現実に立ち向かう力を、この本から感じていただけたら嬉しいです。
もくじ
第1章:それは父の体調不良から突然始まった——認知症という現実
1.父の異変に気づいた日
2.医師の暴言と父の尊厳
3.物忘れ外来受診と要介護3の現実
4.父の免許証返納——苦渋の決断と胸を締めつける罪悪感
5.父の認知症と介護への葛藤——学びと気づき
第2章:介護生活のはじまり——デイサービスとショートステイ
1 デイサービスデビュー!!——施設の車を見た方々の噂話
2. 父と初詣 記憶の扉が開いた瞬間の恐怖
3. 父の誤嚥――命の危機と「資格ゲッター」と言われた私
4. ショートステイデビューも安心なんてできやしない
5. 深夜の転倒・そして雪深い夜、父は外に置き去りにされた
第3章:終わらない転院問題——医療と介護の狭間で
1. 要介護5――介護の現実と「おじさん」になった私
2. 見えない終わりと揺れる心
3. 要介護5の現実――それでも、向き合い続ける
4. 父の入院――風邪から誤嚥性肺炎、そしてICUへ
5. 転院後まさかの経鼻栄養補給チューブ再挿入――
「うちでは無理」と言われて
第4章:悪化する病状——救急搬送と手術の連続
1. 抜管防止ミトン装着―同意所無し身体拘束は解除、病院側の謝罪
2. 病棟から介護棟へ移動――不安と決断の狭間で
3. 病院からの突然の電話――緊急搬送と足の切断の可能性
4. ミトンと拘束――父の自由が奪われる現実
5. 動脈硬化再発、そして父の言葉――『もういいかな?
第5章:最期の日々——医療の限界と家族の想い
1. 容態は一進一退――ケアマネの采配で転院は叶うのか?
2. 肺炎で酸素マスクを付けても連絡なし―
3. "この病院でお世話になる"という現実
4. 肺炎回復直後の入浴――許されない医療ミスと怒り
5. 父の最期——父のカウントダウン開始1
6. 父の最期——父のカウントダウン開始2
7. カウントダウン終了‐天寿を全うした父、ようやく自由に
第6章:介護を終えて——人生は続く
1. 葬儀屋さんがやって来た――父を病院から連れ出す最後の瞬間
2. 葬儀打ち合わせ――助けてコールを無視された過去が蘇る
3. 成年後見人の任務の終了、そして解放
4. 父の葬儀――不思議な温かな気持ちに包まれる
5. 友人からの深い思いやりの言葉
6. 介護を理由に、悲劇のヒロインにはならない
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本の長さ
118ページ
言語
日本語
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